クチトレイニシアチブは、クチトレインストラクター(指導者)が活動しやすい環境づくりと一人ひとりの well-beingの実現を支える活動をしていくことを目的に2022年3月に発足したチームです。

世話人は発起メンバーの3名で、研究や実証事業を経ながら時間をかけてクチトレプログラムをつくってきました。 互いに支え合い、学び合い、経験やスキルを磨きながら新しい発想で未来を創造する場として、クチトレとクチトレイニシアチブを大切に育てていきたいと思います。

世話人一同



畑中麻里(はたなか まり)
代表世話人
(株)FFC 代表取締役
九州大学医系地区部局観察研究倫理委員
札幌看護医療専門学校 講師

みなさま、こんにちは。

私が口の大切さを知ったのは、高齢化社会、嚥下障害という言葉をよく耳にするようになった2007年頃でした。それからたくさんのご縁や出会いや学びの機会をいただきながら、クチトレプログラムができていきました。また2017年から北海道大学COIで北海道岩見沢市と共に赤ちゃんから高齢者まで、街を支える大切な方々の健康に携わる機会をいただけたことは今に大きく繋がっております。これから、これまでの経験で知り得たことの全てを皆様と共有し、さらに発展させていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。


井手友美(いで ともみ)
世話人
九州大学循環器内科 准教授

より健やかな人生をおくっていただくために重要なことは、日常生活の些細な習慣、食事や活動、睡眠、思考に至るまで、本当に一瞬一瞬の日々の生活の積み重ねです。しかしそれらは、その人の仕事や家庭、好みや体質、そして抱えている疾患など、さまざまな影響を受けて、何がその人に最も適しているのか、実にさまざまです。さらにこの時代、世の中にはかつてないほど多くの情報があふれ、何が本当に良くて自分にあっているのかわからずに、正しい情報を選択できずにいることもしばしばです。

そんな時代、このクチトレは、かなり大部分の方にとって必要な基本となるトレーニングと言えます。私が考えるクチトレは、『自分の身体をもっと大事にケアすることで、潜在的な生きる力をたかめていく』そんなイメージです。実際、諦めていたことが変わったり、失われたと思っていた機能が眠りから覚めたりと、変化の内容や程度は人それぞれですが、何かが変わります。もっと自分を知ってその変化を楽しむ、そんな気楽な気持ちで一緒に始めていきましょう。


上地 玲子(かみじ れいこ)
世話人
山陽学園大学 
総合人間学部生活心理学科 准教授

私は公認心理師・臨床心理士で、大学で臨床心理と障がい児教育を専門に教えています。また、障がいのある赤ちゃんに体操指導をしたり、保護者のピアサポート活動をしています。
クチトレとの出会いは、2012年6月にかかってきた1本の電話から始まります。井手先生からのお電話です。私は、そのお電話をいただく前から口周りの筋力アップをするための方法としてクチトレについて知っていて、その取り組みについて調べているところでした。
そのお電話で井手先生から「一緒に研究しよう!」と言われて、これは運命の出会いだと感じました。
そして2012年6月16日(土)午後、神戸でお目にかかりました。クチトレについていろいろ教えていただき、とてもワクワクしたのを覚えています。その後、研究がスタートし、私たちの関係は現在まで続いています。
クチトレは身体に負担がなく、継続実施することで着実に効果が出てきます。しかし『継続実施』というところで、つまづきやすい欠点があります。インストラクターの皆様が『継続実施』の先にある目標達成に向けて根気強くサポートしてくださることがクチトレを成功させる最も重要なポイントだと思います。
一緒にたくさんの笑顔を増やしていきましょう。